奴隷エルフ

「ここ……アウラ様とマーレ様のお家は最高です」

概要

　奴隷エルフとは、バハルス帝国で活動する腕利きのワーカーチーム『天武』のメンバーである。

　リーダーのエルヤー・ウズルスが帝国の奴隷市場で購入した３人のエルフだが、チームメンバーとは名ばかりの粗末な扱いを受けている。元々はスレイン法国から流れてきたエルフ*2。出身国はエルフの王国と思われる。

　髪は短く、エルフの特徴である長い耳が中ほどから切り落とされている。
　最低限の装備はしているが、生地も仕立てもみすぼらしいものを着せられている。原作の文章に3人の外見について記述はない。

　アニメ3期で登場。髪の色が描き分けられた*3。

　エルフの奴隷は、購入されるまでにあらゆる手段で完全に心を砕かれている。
　この3人のエルフも同様で、反抗心は一切なく、エルヤーに卑屈な態度で接している。エルヤーの敗北がほぼ確実になった時は、満面の笑みで治癒の命令を無視して死体になった主人を愉悦を感じながら蹴っている。

　レンジャー１人、神官１人、ドルイド１人の３人。
　スキルや魔法を使用可能。それ故に奴隷の価格が特殊効果のある魔法の武器一本分はする*4。種族の特性で人間よりも優れた聴覚を持つ*5。

スレイン法国から流れてきた奴隷のエルフたちは、バハルス帝国の奴隷市場でエルヤー・ウズルスによって購入され『天武』のメンバーとなる。
作中では謎の墳墓（ナザリック）の調査の依頼を受けた、ワーカーチームの１つとして参加。墳墓内を探索中に、リーダーのエルヤーがハムスケと戦い敗北。
その後の処遇がアインズに委ねられた。連れてこられただけの無欲な者たちだったため、アウラやマーレの情操教育のために預けられ、第六層でアウラとマーレのメイドのように働いて煙たがられている*9。
切られた耳は治癒されている*10。

バハルス帝国ではドワーフは貿易をしているのでエルフと違い人権は守られている*11。
スピンオフ「オーバーロード　不死者のOh!」の6巻、10巻で登場した。服装は一般メイドと同様のメイド服だったが、原作15巻でつなぎを着て登場したため、作者のじゅうあみ氏によると10巻は重版で修正したとのこと*12。
- なお、奴隷メイドがメイド服姿で登場した事について「しょせんスピンオフだなｗ」とコメントした読者を筆者は見たことがあるが、この格好はweb版準拠の格好である*13。スピンオフ掲載時の原作は14巻が最新刊だった*14。

　web版でも同じくエルヤーのチームメンバーで登場。
　こちらではエルヤーが吸血鬼ブレインに敗北。アインズの指示でアウラに処遇が一任される。アウラのコレクター欲と、エルフのあけみちゃんがかつてナザリックを訪れていたことから、慈悲を与えられてアウラのメイドになった*15。

　切られた耳はペストーニャの魔法で元通りになって大喜びしている。アウラの着替えや歯磨きなどの全てを異様なほど世話を焼こうとしてウザがられているが、紅茶を入れる技術は評価されている。