バルブロ・アンドレアン・イエルド・ライル・ヴァイセルフ

「私が王になった暁にはそれも考慮しよう」

概要

　バルブロ・アンドレアン・イエルド・ライル・ヴァイセルフは、リ・エスティーゼ王国の第一王子である。
　ボウロロープ侯の娘を娶っている。

　作者をして王様優秀度*2は、12キャラ中、10位（王としての知識を持っているだけ）である*3。

外見

　髭を綺麗に切り揃え、見事な体格をしている。

性格

　王位継承レースを第二王子のザナックと争っている。
　王族らしく平民のことなど歯牙にもかけず、己の名誉のためなら権力の行使に躊躇いがない。

　王族の生活で取り繕い方を鍛えられており、素直な感情を晒すことを愚かなことだと考え*4、権威を保てるような態度を心がけている。そういった腹芸は出来るが、悪魔騒動（ゲヘナ）から台頭し始めたザナックと現在の自分の状況から疑心暗鬼になり、思い通りにならないことも相まって激情に駆られた発言が多くなる。

　領地を持たないので冒険者の扱いに疎く、レエブン侯から丁寧な説明を受けている*5。

　ザナックとの関係は、お互い特に愛情は無く、王位継承の邪魔をするようならザナックを殺すことも検討している*6。ザナックもバルブロが行方不明（死亡）になったことを喜んでいる*7。

　剣の腕前は王族一だが、頭の出来は弟たちに劣ると思っている*8。

強さ

　クライムには及ばないが、多少は戦士としての腕があり王族では随一の強さを持つ。

　頭脳では弟で第二王子であるザナック達に及ばないと自覚しているが*9、カルネ村の住民をアインズとの取引材料にするという策略を思いついた己の才能を誇る描写もある。

装備

略歴

　父・ランポッサⅢ世の後継者の座をザナックと争って来た。ゲヘナの際、子飼いの兵を所有していなかったため王城に籠る事を余儀なくされ、評価を下げた。

　大虐殺では自身もカッツェ平野への出陣を願い出るが、王の命で別働隊5千を率いてカルネ村に赴く事となる。焦りや苛立ちからカルネ村の人間に高圧的で傲岸・無慈悲な態度を見せたため抵抗を受ける。当初は兵力や個々の能力の差で圧倒的に優勢な戦況であったが、カルネ村にゴブリン軍団が出現してからは隊は壊滅的な損害を喫し潰走した。

　その後、敗走先で突如現れたルプスレギナに嬲り殺しにされた。死体が発見されていないため、王国では行方不明扱いとなっている。

相関

• ランポッサⅢ世
  • 父王。自分を寒村に向かわせたのは弟（ザナック）に王位を譲ろうとしているのだと思っている。
• ザナック・ヴァルレオン・イガナ・ライル・ヴァイセルフ
  • 第二王子。悪魔騒動の最中、レエブン侯爵の策略で巡回しただけで評判を得たので強く敵視している。
• ラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフ
  • 頭は良くないが顔がいい妹。最も高い値をつけた奴に売るつもり。
• ボウロロープ侯
  • 自分を推している貴族派閥のトップ。娘を嫁にもらい義理の父と息子として仲良くやってきた。
• エリアス・ブラント・デイル・レエブン
  • 「少し寂しいものです。親の気持ちが子供に伝わっていないというのは」
• カルネ村
  • 反逆罪だ！　奴らを、カルネ村を反逆罪と断定する！
• ルプスレギナ・ベータ
  • 「あ、良い顔っすね。好きな表情っす」
• チエネイコ男爵
  • キンキン響くような甲高い声で脳が掻き毟られ、吐き気さえ催す。
• 八本指
  • 麻薬部門から資金を得ていた*10。

小ネタ

• バルブロ（Barbro）は他の王国人同様スウェーデン系の名前。ただし、ほぼ100%女性名である。svwpによれば同国内にいるBarbroさんの男女人口比は実に男1:女3000とされているし、その僅かな男も自身のファーストネームとして用いているわけではないという*11。

• *1 : アニメ「オーバーロードⅡⅢ」完全設定資料集
• *2 : 同じ国を運営した場合、20年後に国を裕福にしている順位。
• *3 : オーバーロード12巻作者雑感
• *4 : 9-245
• *5 : 9-169
• *6 : 9-250
• *7 : 10-157
• *8 : 9-253
• *9 : 9-141
• *10 : 6-097
• *11 : 「Barbroは、ギリシャ語の女性名Barbaraのスウェーデン語で」Wikipedia『Barbro』から引用　https://sv.wikipedia.org/wiki/Barbro