ドッペルゲンガーは誰だ!

答え

13巻の重大なネタバレ注意

ドッペルゲンガーは王兄でした!
ドッペルゲンガーは変身中に精神操作系のスキルを使って、周囲にいる者たちの表面的な思考を読み取り、変身している人物のイメージを抽出して演技する(13-243)。
心や記憶をコピーするわけではない。ある意味二次創作的な能力だった。なおこれは精神攻撃に属するのでレジストされることもある。

この項目は13巻発売までに考察された内容を記載している。

概要

この項目は、12巻のラストに登場したドッペルゲンガーが化けていたのは誰かを考察した項目である。
候補は、王兄のカスポンド、団長のレメディオス、副団長のグスターボの三人が有力視されている。
余談だが、12巻の内容そっちのけでこの話題がオバロ界隈で沸き立っているような……。

前提

ドッペルゲンガーと状況について*1

  1. デミウルゴスの要望で貸し出した。
  2. 40レベルまで能力をコピーできる。
  3. 変身前の状態はコピー後より弱い。(素の状態が弱いと言う意味)
  4. カルマ値などの条件がついた武具でも遺産級(レガシー)未満までなら装備可能。
  5. 現在色々指揮しないといけない非常に忙しい立場をコピー中。
  6. アインズに一人で会うと言えば誰も文句は言えない立場をコピー中。
  7. アインズに無礼を働いた。(コピー中?)
  8. デミウルゴスの予定は、「その都市で防衛線を築くなら、85%近い死傷者がでるまで攻撃する」
  9. 現在都市に向かって亜人の大軍が進撃中。解放軍は対応に追われている。
  10. 他追加情報求む。

候補者

王兄カスポンド

聖王女カルカの兄で、候補者の中ではぶっちぎりの最高権力者。
王兄の命令なら誰も邪魔できないので最有力と予想されているが、ラストにポッと出てきたあからさまなキャラなので、ミスリード要員なのではとも思われている。
どういうわけか読者から王兄ではなく「兄王」と間違われることがある。

賛成理由
  • 最高権力者なので、5、6、の現場の状況に該当する。
  • 読者が深読みして他の候補者を探してるだけ。
  • オバロはミステリーじゃないしこんな引っ張るようなネタじゃない(13巻へ持ち越されてるが)
  • 救出された時にネイアから「人が変わったようだ」と言われている。
反対理由
  • 「今まで化けていた誰かがドッペルだった!」という物ではないので、そういったメタ的理由。
  • 7の「無礼を働いた」だが、それほど際立ったものは無い。粗末な格好だっただけ。
    • ナザリック所属者として、アインズに僅かな無礼も許さないと言う意味のなのかもしれない。
    • ドッペルのアインズへの謝罪の仕方が軽い。(もし団長がドッペルだったら深々と頭お下げただけでは本来済まない。)
  • 4の「条件付きの武器を装備可能」が関係ない。
    • これ自体がミスリードの可能性も当然ある。

団長レメディオス・カストディオ

脳筋正義の団長。
王兄がいるので立場的に指揮権は序列二位だが、頭脳労働が全く出来ないキャラクターであることと、このキャラがアインズに一人で会いに行くと言えば誰かに制止されるかもしれないという理由で反対意見も強い。
賛成理由で一番強いのは、ドッペルがカルマ値に関係なく武具を装備できる(聖剣を扱える)というもの。

賛成理由
  • ヤルダバオト(ラース)戦以降で入れ替わってる。性格が変わった。
  • 戦闘に関しては優秀。王兄ほどではないが現場の指揮権も一応ある。
  • 4の「条件付きの武器を装備可能」に該当。
  • アインズに数々の無礼を働いている。
  • アインズの単独魔導国入りを半強制的に決定した。
  • 12巻序盤のヤルダバオトとの戦闘が最後まで描写されていない。
  • 人格が狂気じみた正義に偏執する根拠や過程が十二分に散りばめられている。大どんでん返しの準備が出来ているキャラ。
  • 長文覚えられるような頭じゃないはずなのに、魔導王との謁見時にはスラスラ言えた
  • 政略とかからっきしのはずなのに、神殿勢力や貴族の事を考慮した行動をとっている
  • 捕虜収容所でしている王兄との打ち合わせが頭良すぎる*2。言われる前に食料の備蓄の確認・亜人の装備の流用と鍛冶師の捜索をしている。こんな頭脳労働出来るわけない。
  • 序盤から登場しているので、メタ的に入れ替わる前と後の描写ができるキャラクター。
  • 強さが不明なヤルダバオトに対してカルカとケラルト(第5位信仰系)の二人を前線(死地)に連れて行った。(二人が生きていれば立て直しはどうとでもなったはず)
  • 71ページの「レッドカーおっと」という言葉のレッドカという所がドッペルの名前なのではないか。
  • 戦闘においてデミウルゴスと影武者が入れ替わる状況を作り出した。
  • ネイアとの関係においてネイアを嫌っている理由が見破られる危険があるので遠ざけるためにとっている態度に見える。
  • ネイア自身も108ページで現在の団長への違和感を感じている。
  • 同様にアインズとの謁見195ページの団長の行動にさえ違和感を感じた。
  • ネイアとアインズの思考のすれ違い。11-348の文字解読のシーン。ネイア「(団長はバカだから)聞くなら団長より副団長の方がよろしいかと」魔導王「まぁそうだな、(団長はドッペルだから)副団長の方だな…」
  • 13巻あらすじで「レメディオスの指揮のもと防衛作戦が実行され」って書いてあるのでアインズの言っていた指揮する立場って団長の事である可能性。
反対理由
  • ヤルダバオトの真の姿を他国に広めると言う意味で生かされている。
    • 団長がドッペルなら真の姿を見せる意味がない。
  • アインズを未だに受け入れていない人物なので、一人でアインズに会いに行くというのが難しい。
    • 殺しに行くのかと疑われる可能性。
    • 会いに行くなら副団長が同行しようとする。(団長だけで作戦の打ち合わせなど頭脳的に不可能)
  • 4の「条件付きの武器を装備可能」だが、聖剣の装備条件が判明していないため理由になりえない
  • キャラクターステータスの役職が「解放軍団長」なので現在も本物である。
    • ドッペルに切り替わっているのなら、本人が就いていない役職が載っていることになる。
  • ナザリックのシモベが聖騎士のメンタリティをアインズに対して演じることが可能か?
  • 記憶がコピー出来ないし、人間を理解して演じることが考えにくい。
  • 団長がドッペルの場合、アインズへの謝罪の仕方が頭お下げただけでは本来済まない。軽すぎる。
  • ドッペルは恐らく記憶コピーができないし、聖王国の習慣や知識に基づいた発言がある。(幽霊船など)
    • ただし、入れ替わりが魔導国入り後なら可能性あり。蒼の薔薇の会談でしどろもどろだった団長がアルベドとアインズには終始丁寧口調を崩していない。

副団長グスターボ

レメディオスの頭脳という損な役回りをするキャラクター。
そのため、レメディオスをうまい具合に誘導しているのではないかという意見がある。
なおグスターボは都市にヤルダバオトが現れた時、城壁で騎士団の指揮をしていた。*3

賛成理由
  • レメディオスの手綱。
  • 指揮権は低いが、頭脳労働が出来る人でアインズのことも受け入れつつあるため、一人で会いに行くことも可能。
  • カリンシャの城壁は魔法で破壊されたので*4、その時に巻き込まれて死んでいる可能性。
  • 特別記述はないが、聖騎士が使う剣は魔法の力が込められているため*5、それがカルマ値などの条件があるなら4の「条件付きの武器を装備可能」に該当する可能性がある。
  • 王兄とレメディオスがドッペルでは面白くない。
  • 洞窟でアインズに作戦の相談をしに来たのは、アドリブ台本だったので、「(ナザリックにとって)もっといい作戦があるのでは?」「この作戦でいいのだろうか」というアインズへの確認として現れた。
  • 単独でアインズと何度も交渉しようとしている
  • 王兄無事の喜びは、デミが計画に狂いが出ても当初の予定通りに王兄を解放したから。自分(ドッペル)が用済みでなくなるわけではないことに気付いたから。
  • グスターボ = ゲシュタポ(秘密警察、スパイ)の隠喩。
    • ※Gustavo/グスターヴォはスペインや南アメリカで使われる男性名の1つ。
  • 愚か者(レメディオス)が何かしても対応できる人物。見張り。報告役。
反対理由
  • 魔導王が派遣されることを強く拒絶している(ドッペルならここまで強く拒絶する必要があるのだろうか?)
  • 候補者三人の中で、常識外れの物を見た時の反応が一番現地民っぽい(難度200やベッドの件とか)
  • カスポンドを見つけた時の喜びの反応が本物っぽい
  • アインズに聖王国の地図を見せないようにしようとした。
  • ドッペルは恐らく記憶コピーができないし、聖王国の習慣や知識に基づいた発言がある。(吟遊詩人からの話など)

その他説

ドッペルとデミウルゴスがどちらもいる。

低位の幻術では記憶や人格をコピーできない
これは裏返せば、上位幻術なら可能だということでもある
変身中は、あまり演技力を必要とせずに、オリジナルがするような態度をとれるのかもしれない

一方カスポンドも明らさまに怪しいのだけど、こちらはデミウルゴス
そう思って読むと、会談シーンはいつものアインズとデミウルゴスの漫才である
カスポンドの団長に対する態度も、別の意味で上司と部下のそれに見える
Posted by 名無し 2017年10月19日(木) 05:41:57

みんなドッペルゲンガー

団長本物の馬鹿だからそのまま計画に使うとイレギュラーが多過ぎて修正不可能になる可能性が高いからデミウルゴスはわざわざ生き残らせないと思うんだけどなぁ。
生かして利用するならケラルトとかのほうが行動予測しやすいだろうし。
個人的には団長も副団長も王兄もドッペルじゃないかと思ってるけど。
Posted by ななC 2017年10月21日(土) 21:21:26

可能性と考察

いろいろな可能性があるね。

幻術は、騙したり欺いたりする魔法だとすると上位だとしても記憶や人格まで誤認させる(その人らしくない言動も不審に思われない)とかじゃないかな。
でも幻術に特化して五感を騙すのが凄い魔法で本当ならそこまでは無理か。

アインズ様から学ぶためとかでデミウルゴスが近くにいるなら、人が変わった記述がない副団長になってる。
こじつけだけど、
メイドと単独聖王国行きの微妙な対応(もっと良い案があるし単独では失礼になる)、
ベッドに驚く(こんな所でお休みに…)、
意見を求める(アドリブを促す)、
地図を見せない(実はすでに資料として渡してあるので手間を省く)
とかの理由になる。

計画を狂わせる極度の愚者になりうる団長は、本来なら排除対象だけどアインズ様からそういった者への対処を学ぶためにも本人のまま。
支配の呪言で操り人形とかも面白そうだけど…

団長は、本人
副団長は、デミウルゴスの幻術(王国では調査不足で使わなかった?)
王兄は、ドッペルゲンガー(幻術も使える?)の変身(特殊技術?魔法?)
魔皇(in首都)は、憤怒の魔将

魔皇が死ぬ場合は代わりもいるけど、アインズが本当に死ぬならドッペルの最期は魔導王になるよね。
ドッペルは誰なのか、1体なのか複数体なのか、生き残ったのか果たして明かされるだろうか。
Posted by PKK 2017年10月24日(火) 18:39:28

結論から言うと副団長がドッペル。

まず、法国に行ってない時点で団長か副団長がドッペルになる。誘導しない限り、人間国家最強の国に助けを求めるという意見や発想すら出ないことがおかしい。それに法国と共同戦線を張りたいって話もあった上に悪魔という共通の大敵が相手だからなおさら。さらに地理から考えても近いし行ける。

次に副団長がソウルイーターに反応した事については、「ドッペルゲンガー」で調べれば分かるが別名で離魂とか、魂が分裂した存在とか出てくる。つまり、ドッペルゲンガーっていう魂そのものに近い存在は、名前の通りソウルイーターが種族的に苦手ということになる。

次、謁見の時、団長には「カストディオ団長殿」とアインズは言っていたが副団長が発言した後「お前」と言っていた。その理由はシモベだから。ちなみにその後の会話では「副団長殿」と呼んでいたことから「お前」と呼んでしまったのはミスだったということになる。
さらに、副団長が急に横から発言した時は淀みなく返答したのにネイアが発言した時は … がついていたので、ネイアの発言はアインズにとって予想外な事であり、副団長が発言する事は予定通りということになる。

そして、「アインズに会うために一人で行くと命じれば文句を言われない」について、王兄や団長、副団長視点ではなく、ナザリックのシモベであるドッペルゲンガーからみれば王兄だろうと誰だろうと人間は下等だから、命じるという表現は当然。
そして、王兄であれば供も連れず一人でアインズと会うというのは文句なり進言されるなりする。
団長は言わずもがな。
しかし、副団長は立場や信頼という点から見ても一人で会える上一度ネイアと一緒とはいえ洞窟で相談云々の話の時(この時も文句を言われなかった)、アインズに会いに行っている前例すらあるので副団長であれば問題はない。
以上から、ドッペルは副団長。

ただし、王兄はアインズ側。理由は、王兄は団長に質問をしていた。これは王兄ならしない行動。なぜなら、聖王女がケラルトに質問していたように団長を知っている者なら団長以外の者に質問するから。ちなみに王兄が質問した後すぐに副団長が「私が説明します。」とフォローしていた。

そして、王兄の正体については推測でしかないが、アインズの最初の反応が「――ああ、そうか。」と言っていたことから何かに納得したような台詞であるのでアインズの能力であるアンデッド探知によって王兄がアンデッドであり、幻術を使ってると見破ったのではないかと思われる。その後の握手については触れれば分かる程度の幻術かどうか調べようとしたんだと思う。

Posted by 名無し(ID:ku5hNnnamQ) 2018年01月14日(日) 23:59:42

王兄は本人。ドッペルはレメディオス。

王兄の考察。先ず10巻のデミの台詞「〜欲しておりまして」から。
これは文章的には、デミ以外の誰かが必要としている。という意味になると思います。この台詞から、デミ以外で台本の内容を知る聖王国側の存在を示唆していると思います。
さらに、王兄は、カルカを良く思っていないと思える台詞が有ります。
この事から、王位簒奪を目論む王兄が浮かび上がります。
準備段階で、デミがそれに気づき利用しようと したのでは?
ドッペルはレメディオス。の考察
あの「隕石落下」の後の描写が無い事から、本人は死亡の可能性が高い。
アインズに会いに行く場合も、雑務は副団長に任せ、自分は王兄に儀礼上の挨拶をしてくる。と言えば、単独で王兄の部屋に行けるし、その後、王兄の命令でアインズに書状を渡す。等の理由をでっち上げれば、あのレメディオスが単独行動が出来ると思います。

Posted by 書籍だけの読者 2018年01月21日(日) 01:11:05

折りたたみ

アインズ様は誰がドッペルか分かってない

王兄か団長がドッペルの考察
オークのディエルとの会話で、お前たちの知らない者たちが混じっていたり、別人のように性格が変わった者はいないな?と聞いている。
これは性格が変わった人がドッペルであることを示しているのではないかと。
ちなみに後は流れで、と言われ困っているアインズは誰がドッペルか、この時点では分かってない可能性があると思われる。

Posted by 名無し(ID:aVZYsNqrug) 2018年02月07日(水) 00:49:10

デミウルゴスと王兄は取引をしている

逃げ遅れたカエルの考察
カエル=王兄
デミの適当な嘘に踊らされ共犯者になった王兄は、(王兄にとっての)邪魔者を排除して、王兄がこれで国王になれると思った瞬間に、デミが騙していたと白状して王兄を絶望した後に殺すのでは?
だからこそ、作戦会議の時、団長(ドッペル)の発言を叱責したのだと思います。(出過ぎた真似をするな。という意味でも。)

Posted by 名無し(ID:82jXuQCWLQ) 2018年02月18日(日) 22:21:38

ナザリックNPCはアインズの敬称に対して敏感。

57.名無し – 18/03/13 09:27:10 – ID:OhUxM+ykUg

WEB版
冒険者ギルドに呼び出しをくらったモモン(ナーベラル)と都市長の会話
都市長「ゴウン殿は…」
モモン「アインズ様ですね」

書籍12巻
蒼薔薇と聖王国一行の会談のラスト
団長 「モモン宛に書状…」
副団長「モモン様宛に、ですね」

犯人は副団長


  • *1 : 12-382〜391
  • *2 : 12-381
  • *3 : 12-069
  • *4 : 12-098
  • *5 : 12-105

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