ルーン文字

概要

ルーン文字は、ルーン工匠がアイテムの魔化に使用する魔力を秘めた文字である*1。現実のゲルマン人や鈴木悟がいた現実世界の昔に使われた文字だが*2、転移した世界でもなぜか同じ文字が使われている*3。
Unicode 3.0では76のルーン文字が登録されているが、本作では下位文字50、中位文字25、上位文字10、最上位文字5の合計90文字と、伝説で裏文字や神位文字がいくつかあるらしい*4。
使用者はドワーフのゴンド・ファイアビアドが11巻で登場している。

書籍版アインズの知る範囲では、ユグドラシルで使用されたルーン文字はあくまでも装飾で特に意味はない*5。
web版のユグドラシルではルーンスミスがゲームシステムに存在し、ナザリックの防衛システムにルーンスミスのスキルが組み込まれている*6。

歴史（書籍限定）

ユグドラシルではただの装飾だが、転移した世界ではアゼルリシア山脈内部で暮らす山小人（ドワーフ）の国がルーン技術によって栄えており、ドワーフの秘宝に６つの文字が刻まれた『大地を激震させるハンマー』が存在した。

しかし、200年前に魔神がドワーフの国の王都フェオ・ベルカナに襲来し、ルーン工王が旅に出た後で外の技術（魔法による魔化）がドワーフの国に伝わった。ルーンによる魔化技術と魔法による魔化技術を比較した場合、同じ効果の付与でもルーン技術では3倍の作成時間が必要であったため、ルーン技術は時代遅れの古い技術として扱われるようになった。
現在（11巻時）は魔法詠唱者になって魔化技術を得たほうが良いと考えられている*7。ルーン工匠の数はどんどん減少し、自分の代で消える技術と諦めた者ばかりになってしまった。

唯一諦めていなかったゴンドが外交で訪れたアインズと出会い状況が一変する。アインズのレア欲と栄光を取り戻したいゴンドの気持ちがアインズの琴線に触れ、アインズによってルーン工匠全員が魔導国に招かれた。
以後、カルネ村（エンリ）でルーン技術の開発が極秘裏に行われている*8。一般流通品がどの程度のものかは不明。

特徴

詳しくは不明。現在判明している情報は下記。文字の組み合わせで特殊な効果を発揮する可能性はあるが、特に記載されていない。

• 下位文字50、中位文字25、上位文字10、最上位文字5、合計90文字*9。
• 裏文字、神位文字がいくつかあるらしいが伝説の類*10。
• ルーン文字を1文字でもアイテムに刻むと効果を付与するらしい*11。
• ルーン文字を刻むと魔法のアイテムになる（魔化される）*12。
• 通常の魔法による魔化技術に比べて3倍の時間がかかる*13。
• 製作に材料費がほどんどかからない*14。
• バハルス帝国の人間の話をゴンドが考慮したところ、ルーン工匠の適性は魔法詠唱者の適性よりも希少らしい*15。
• 現地人（ドワーフの国のルーン工匠）で卓越した技術を持つ者でも最大で６〜４文字が限界*16。
• ルーンで魔化された物に魔法で魔化すると魔法が弾かれる。強力な魔法詠唱者による魔化をするとルーンが歪む*17。

その他

• ナザリックには、20のルーン文字がある剣*18がある。
• ドワーフの国にはストーンネイル工房があり、150年前の品に「雷を刀身に宿すルーン」が柄に刻まれている*19。
• 「ラーグ（恐らく同名の『 ᛚ』）」が中位文字*20
• 「クーン（鋭い）」という下位ルーンがある。効果は武器の鋭さが増し相手に深手を負わせやすくなる（ダメージボーナス）*21。
• ゴンドは、ウェポンスミス、アーマースミス、アイテムスミス、ルーンスミスの職業を持っていることから*22、ルーンスミスになるにはそれ以外の3つが前提職ではないかと考察されることがある。

• *1 : 11-294
• *2 : 10-362
• *3 : 11-146
• *4 : 11-146
• *5 : 11-296
• *6 : web前編：諸国-5
• *7 : 11-148
• *8 : 11-466
• *9 : 11-146
• *10 : 11-146
• *11 : 11-147
• *12 : 11-147、11-149
• *13 : 11-148
• *14 : 11-149
• *15 : 11-149
• *16 : 11-291，292
• *17 : 11-294
• *18 : 11-289、3-283
• *19 : 10-363
• *20 : 11-146
• *21 : 11-147
• *22 : 11巻キャラ紹介