シャースーリュー・シャシャ

「むぅ。そのようなわけが無かろう。俺は飼育の具合はどうか、見に来たのだ」

概要

　シャースーリュー・シャシャとは、緑爪グリーン・クローの族長のオスの蜥蜴人リザードマンである。
　既婚者だが子供の有無は不明。弟にザリュース・シャシャがいる。
　作者をして王様優秀度*2は、12キャラ中、11位（世界が狭い）である*3。

外見

　基本的にはリザードマンの外見の特徴に準ずる。
　シャースーリューは黒い鱗のリザードマンで、平均的な体躯のザリュースより明らかに身体が大きい。
　身体には幾つもの白くなった古傷があり、雷光が黒雲を切り裂いているようにも映る。
　族長の証でもある、二メートル近くある鋼鉄製の分厚い大剣を背負っている。*4

性格

　弟思いの兄であり、族長と旅人という難しい立場であるにも拘らず、魚の養殖に四苦八苦していた頃のザリュースを陰ながら支えている。
　ザリュースの考えた”碌でもない方法”を、それが正しいと肯定できるなど、感情より理性で物事を判断出来る模様。
　力があり、洞察力に優れ、部族の族長として周りから非常に信頼されている。五部族同盟の時には総大将になるなど全族長の中で最も信頼されていたらしい*5。
　嫁に言わせると尻尾が素直すぎるらしく、養殖場の魚の話を聞いて尻尾で一喜一憂している。
　「むぅ……」が口癖。*6

強さ

　旅人のザリュースを除けば、緑爪グリーン・クローの族長であるため、戦士として最も強いと思われる*7。
　族長選抜を二度に渡り勝ち抜いて、四巻登場時（三期目？）は戦わずして族長の地位に就いている*8。
　ザリュース曰く「祭司の力を使用する時間があればあるほど強くなる。下手をすれば俺でも負ける」とのこと。
　かつてのリザードマンの戦争で、鋭剣シャープ・エッジの族長にフロスト・ペインの氷結爆散アイシー・バーストを、一日の使用限界である三回分全て使い切らせた事がある。
　武技の有無は不明。

装備

• 鋼鉄製の大剣

武技

• 不明。

魔法

• 《アース・バインド/大地の束縛》
• 《プロテクションエナジー・アイス/冷気属性防御》
• 攻撃魔法
• 支援魔法
• 《オーバーマジック/魔法上昇》
  • 《マス・スライト・キュア・ウーンズ/集団軽傷治癒》*10

略歴

　食糧問題から発生したリザードマン同士の戦争で勝利し、フロスト・ペインを得たザリュースに、旅人の焼印を押して村を送り出す。
　外の世界で見聞を広めて帰ってきた弟が始めた魚の養殖を陰ながら手助けしている。

　作中では帰還して一年後、丸々肥えた養殖場の魚をザリュースと眺める場面で登場。
　コキュートスが送った先触れから全リザードマン殲滅の宣戦布告を受け、ザリュースの発案で全部族で協力して抗うことを決める。
　全部族で協力するというザリュースの言葉の真意が、要は口減らしであることを看破するも、部族のために必要と判断して同意する。

　低位アンデッド軍との戦いでは優勢に戦いを進めるも、拙い動きを続ける敵軍の真意が、ただの戦闘実験ではないかと推測して憤慨している。
　敵の切り札であるイグヴァ=41相手をするザリュース、ゼンベル、クルシュ達とは別に、リザードマンの背後を狙おうとする骸骨騎兵スケルトン・ライダーと向かって来た血肉の大男ブラッドミート・ハルクの相手をして勝利する*9。
　第二陣であるアインズ率いる正式なナザリック軍に圧倒され、降伏しようとしたがアインズから拒否される。
　そして、他の族長や戦士たちと共にコキュートスに戦いを挑み、敗北して死亡した。
　敗北はしたが、戦いの中でコキュートスの予測を上回る輝きを見せたことでコキュートスに気に入られ、蘇生実験の一環で村でザリュースは蘇生された。
　
　その後、村がコキュートスに統治され、いつのまにかシャースーリューも蘇生される。
　部族連合村の連合長という役職になり、コキュートス不在時の村をまとめる役をしていると思われる。　

略歴

• 嫁
  • 夫の尻尾が素直すぎると評した人。
• ザリュース・シャシャ
  • 賢い弟。面食い。
• クルシュ・ルールー
  • 弟が連れてきたメス。熱いお二人。
• アインズ・ウール・ゴウン
  • 神話の軍勢を率いる神。
• コキュートス
  • 村の支配者にして湖の統治者。

小ネタ

–

• *1 : アニメ「オーバーロードⅡⅢ」完全設定資料集-40
• *2 : 同じ国を運営した場合、20年後に国を裕福にしている順位。
• *3 : オーバーロード12巻作者雑感
• *4 : シャースーリューの外見：4-026
• *5 : 4-352
• *6 : 4-027
• *7 : リザードマンの社会は最も強いものが族長になる。4-021
• *8 : 4-026
• *9 : 4-211、264：名前の記述はないが4-200で切り札の自分たち動くことを決めている
• *10 : 本来は使えない位階。4-396