ズーラーノン

ズーラーノーン
画像・紋章など
詳細
タイプ秘密結社
リーダー盟主
創立不明
所属不明
所在地不明
Media
登場作品書籍、web

概要

 ズーラーノーンとは強大な力を持つことで名の知れた盟主を頭に戴き、その下に十二高弟と、高弟に忠誠を誓った弟子たちによってなる邪悪な秘密結社である。死を隣人とする魔法詠唱者からなり、アンデッドを使い過激な行動をとる為、近隣国家から敵と見られているカルト集団でもある。

組織としての力

 周辺国家から敵視されながら勢力を保ち続けられるのは、盟主及び十二高弟が並みの冒険者では歯が立たないほどの存在である為である。
 十二高弟と呼ばれる幹部が存在し、クレマンティーヌは表舞台で周辺諸国最強の戦士と言われるガゼフ・ストロノーフを凌ぐ程であり、そのクレマンティーヌに勝てる者が三人いる。カジットはクレマンティーヌより下で、アイテムの力を使って勝算三割程である。*1

詳細

  • 二十年ほど前にとある遺跡を占拠しておぞましい実験を行い、小さいながらも都市一つを滅ぼした。*2
  • エ・ランテルで数千にもおよぶアンデッドの大群を召喚し、死の都へと変えようとした。
  • WEB版でバハルス帝国の帝都アーウィンタールに下部組織を作り、帝国貴族たちをたぶらかし操ろうとしていた。*3

死の螺旋

 かつて盟主が行った魔法儀式である。*4
 アンデッドが集まっている場所にはより強いアンデッドが生まれる傾向があり、そしてより強いアンデッドが集まればさらに強いアンデッドが生まれてくる。その螺旋を描くようにより強いアンデッドが生まれてくる現象から名付けられた都市壊滅規模の魔法儀式が”死の螺旋”である。

 この”死の螺旋”を利用し限りなく強大なアンデッドを生み出そうとするのが表向きに知られている情報である。
 だが実際は”死の螺旋”を起こし生じる負のエネルギーを儀式で己に封じ、自らが強大なアンデッドとなることが真の目的としてある。
 ただし、この真の目的も本来の儀式からすれば歪んだものらしい。これは”死の螺旋”が、二百年ほど前にある勘違いした者が説明した事で生まれた失敗魔法儀式に過ぎないためである*5。

 エ・ランテルの巨大な墓地のように、戦争などで怨念を抱いた死者が一度に集められると、どれほど正しい儀式を踏んだとしても負の生命が互いに凝縮しあい、夜にもなると一種の異界ともいうべき空間が形成される為アンデッドを産むのに非常に向いている。しかし、それほど適した場所とはいえ、大抵は低位のアンデッドしか生まれない。だが、カジットならばその場に溜まる力を生かして、より高位のアンデッドを生み出す場所として活用できるため、五年の歳月をかけて”死の螺旋”の準備を行っていた。

メンバー

人物解説など
書籍版
盟主強大な力を持ち、かつて死の螺旋を行って一つの都市をアンデッドが跳梁跋扈する死都に変えた。

アクションゲーム「OVERLORD: ESCAPE FROM NAZARICK」でナイトリッチであることが語られた*6。
カジット・デイル・バダンテール死の螺旋を使いエ・ランテルを第二の死都へ変えて、そこにあふれる死の力を集めることで自らを不死の存在へと変化させようとしていた。
クレマンティーヌ叡者の額冠を巫女姫から奪ったせいでスレイン法国から追手がかかっており、逃げる際に行きがけの駄賃としてでっかいイベントを起こすためカジットの儀式に協力することとなる。
WEB版
盟主凄く強いらしいが*7 アインズの力の一端を知ったクレマンティーヌの見込みでは盟主がアインズに勝てる可能性は低いと評していた。
カジット・ノーライフエ・ランテルでより高位のアンデッドを生み出そうと邪悪な儀式を行っていた。教団を支配する十名の幹部の中でも上から数えた方が強いだけの権力を持つ。*8
クレマンティーヌ最初アインズを値踏みしていて、イジャニーヤをけしかけたりして実力を計ろうとしていたが、下部組織の教団でアインズの力を思い知りすっかり意気消沈してしまった。
神官の男帝国内にある下部組織の管理に当たっており、生贄の手はずを整えたりしていたが、後にクレマンティーヌに殺害された。
ミイラっぽい男非常に小さく異様な男で、腰布だけ身に着けた体は肉も脂肪も無いほど痩せており、さらにしわくちゃな姿はミイラを彷彿とさせる。歯の抜け落ちた口に、ぽっかりと開いた眼球の無い目とアンデッドのような外見をしている。声は小さく嗄れているため、聞き取り辛いしゃべり方をする。そのためか、作中でははっきりとセリフが表記されたことはない。
帝国におけるズーラーノーンの下部組織である教団がアインズに奪われた際にクレマンティーヌと共にズーラーノーンを裏切り逃亡した。

相関

  • 邪神を信仰する教団
    • WEB版で登場した帝国におけるズーラーノーンの下部組織。貴族達の弱みを握るために、人間を殺させていた。
  • 死の宝珠
    • 至高のマジックアイテム。恐らくズーラーノーンのアイテムと思われる。
    • WEB版では40レベル相当のインテリジェンス・アイテム*9。カジットは4ヶ月あれば死の宝珠に力を溜めて、スケリトル・ドラゴンを召喚できる。弟子とやると2ヶ月くらいになるらしい。*10
  • 元神官長
    • スレイン法国上層部が元漆黒聖典第九席次「疾風走破」なら何かを知っているかもしれないと言っているので*11、クレマンティーヌやズーラーノーンと関わりがある人物かもしれない。

小ネタ

  • 盟主が死の螺旋をいつ行ったかははっきりしていない。二十年前の事件がそうかもしれないし、それよりも前かもしれない。
  • アンデッドが関わる組織として他に、エルダーリッチを中心とした多様なアンデッド魔術師たちからなる魔術師団*12 が存在する。
  • 盟主はアクションゲーム「OVERLORD: ESCAPE FROM NAZARICK」でナイトリッチであることが語られたことから、特典小説「亡国の吸血姫」でインベリアに現れたナイトリッチが盟主ではないかと読者間で考察されている。ただし、深淵なる躯の構成員以外にも有名なナイトリッチはいるためそちらの可能性もある。

  • *1 : 2-192
  • *2 : 7-159
  • *3 : WEB版「邪神-1,2」
  • *4 : 2-189
  • *5 : コミック3巻補説:C-9
  • *6 : シャルティア撃破後、次に扉に進んだシーン
  • *7 : Arcadia感想返し[1244]ウンババ様より
  • *8 : WEB版:「昇格試験-2」 WEB版では書籍版と違い、幹部は十名らしい
  • *9 : web昇級試験-3
  • *10 : Arcadia感想返し[1244]通りすがり様より
  • *11 : 10-250
  • *12 : 11-375。6-139の記述にある秘密結社と同じもの?

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