フィリップ・ディドン・リイル・モチャラス

「そうだ! 俺こそがフィリップ! 見ていろ! これからの王国の中心に立つ人物の姿を!」

メインデータ
画像
名前フィリップ・ディドン・リイル・モチャラス
種族人間種(人間)
異名究極の馬鹿 by.ヒルマ
役職モチャラス家次期当主(男爵)
住居
属性カルマ値:?
種族レベル人間種のため種族レベル無し
職業レベル?.Lv
サブデータ
誕生日身長
年齢性別
趣味家族貴族の三男坊
登場書籍声優松岡禎丞

概要

 フィリップとは、リ・エスティーゼ王国に領地を持つ下級貴族の三男坊である*1。14巻で家督を継いで登場し、名前と爵位が明かされた。モチャラス家の男爵。旧項目はこちら「フィリップ」

 web版も含めた登場キャラクター中、ぶっちぎりの馬鹿さ加減で、読者の間で「フィリップ」と言う単語は、自分を優れていると勘違いしているバカの蔑称として浸透している。web版には登場しないが、web版アインズに納税を強要して逆鱗に触れた、「アルチェル」が父親の名前になる予定があった*2。

外見

 特になし。三男という予備の予備のため、自分の一張羅を持っていないらしく、パーティに着る服は長男のパッとしないお下りを仕立て直して出席した。

 アニメ4期でビジュアルが公開された。「思っていたよりイケメン!」と評判がいい。

��キャラクター解禁��

フィリップ・ディドン・リイル・モチャラスを演じるのは #松岡禎丞 さんに決定!

キャラクタービジュアルを公開しました。https://t.co/mjSPlj9xgu#overlord_anime #オーバーロード #オバロ pic.twitter.com/TdmhR0pRXn— オーバーロード/アニメ公式 (@over_lord_anime) July 12, 2022

性格

 自信家で野心家で身の程知らずの無能。自尊心が高く、なぜ他人はこの程度のことも考えつかないのだろうと蔑む事が多いが、成功するために必要な知識や判断力が欠如しているため、机上の空論にも満たない単純な思い付き程度しか考えることが出来ない。続柄的に適切な教育が施されなかったためなのか、「貴族としての礼儀や知識が一切欠けた無能」とヒルマから烙印を押された*3。

 魔法一つで戦場を地獄に変えたアインズ・ウール・ゴウン魔導国を思いのままに操ろうとしたり、宰相位に匹敵するアルベドとの結婚を画策するなど、フィリップの野心は留まることを知らない。

装備

  • ヒルマからの贈り物の全身鎧……防御力を上げる魔法が込められている。軽量化の魔法は込められていないためフィリップには非常に重く感じる*4。

スキル

魔法

作中の動向

 下級貴族であるモチャラス家の三男坊として誕生。
 本来ならば三男は必要のない人材であったが、カッツェ平野の大虐殺にて家督を継ぐ直前の長男が死亡したことで、フィリップが次期当主に繰り上がる(次男は病気で死亡)。兄達が死んだことで、ようやく自分が日の目を見ることになったことを大いに喜び、溜め込んでいた領地経営のアイディアを実行しようと目論んでいた。

 作中では、王国がアインズ・ウール・ゴウン魔導国の外交団の団長であるアルベドを招いたパーティで登場。持ち前の傲慢さで目を覆いたくなるような痛々しさを発揮する。のし上がるために率先してアルベドに接近し、アルベドを自分主催のパーティに招待する。王都で出会ったヒルマの口車に乗せられただけとは全く考えず、父親と執事から騙されているのではと疑われたがヒルマが用意してくれるパーティを断行。会場ではアルベドの肩を引き寄せ、エスコートしながら会場に集った貴族たちと交流を深めた。

 しばらくして魔導王の死を知ったフィリップは、アルベドと結婚すれば魔導国を手に入れられるのではとヒルマに相談した。

 家督を継いでからは考えていた計画に着手するが、領内の食料生産量は下がり、領民たちから蔑まれるようになる。そんな時、同じ新興派閥に属するデルヴィ男爵と、ロキルレン男爵に出会い、魔導国が王国の王都に食料を溜め込み、街道を使って聖王国へ食糧支援をしていることを聞く。王都にある魔導国の食料が無くなれば農作物の単価が上がり、王国にとって憎き魔導国に痛烈な一撃を与えた英雄になれると閃いたフィリップは襲撃作戦を2人に提案し実行する。支援部隊の進路上に堂々とした姿で現れると、その姿に混乱した相手は一切交戦することなく逃げたため襲撃に成功した。
 以後、この襲撃事件が原因で魔導国が王国に宣戦布告を行い、王国を瓦礫の山に変えた。フィリップは自宅で引きこもっていたが、やってきたアルベドによって2人の男爵と領民共々始末された。

 15巻では未だ生存しているような描写がある。アルベドが氷結牢獄で何かに対して色々しているらしい。

相関

  • アルベド
    • 結婚したい。一緒に会場に入ったときなどいい雰囲気だったし少しは脈があるはずだ。
  • ヒルマ・シュグネウス
    • コネなどを提供してくれる素晴らしい協力者の女性。何かトラウマがあって固形物が食べられないらしい。
  • 父親
    • 奴隷根性が染み付いた親。こうはなりたくないものだ。家督を継いでからは離れに住んでいる。
  • アルチェル・ニズン・エイク・フォンドール
    • web版登場の王国貴族。劣等感にかられてナザリック地下大墳墓の財宝は不正に所得したものだとアインズの逆鱗に触れた人。
    • 全キャラ中屈指の愚か者だったが、フィリップが登場したことでその立場が揺らいでいる。
  • ヴィアネ・?・デルヴィ男爵
    • フィリップの派閥に属する男。イーグの友人。フィリップに余計な情報を伝えたために巻き添えを食らった。※どちらにせよ無能貴族派閥は死ぬ予定だったので形が変わっただけ。
    • アニメでは「ゲゲゲの鬼〇郎」に登場するネ〇ミ男のような顔で登場した。キャラ名は「ヴィアネ・デルヴィ」CV:佐藤せつじ。
  • イーグ・?・ロキルレン男爵
    • フィリップの派閥に属する男。ヴィアネの友人。貴族らしい社交が苦手。
    • アニメでは筋骨隆々のタフガイになっていた。キャラ名は「イーグ・ロキルレン」CV:手塚ヒロミチ。
  • アインズ・ウール・ゴウン(モモンガ)
    • フィリップの暴挙に多くの知恵者が混乱する中、凡人ゆえの発想で唯一その真相に思い至った。

小ネタ

  • フィリップの領地はあまり豊かな領地ではない。特産品はない。神官が滞在している。家宝に先祖伝来の全身鎧があったが、大虐殺で長男とともに失われた。
  • ヒルマの邸宅の1つを改造した酒場では、新興派閥に属するものやコネのあるものは全て無料になる。一級品のエール*5と苔臭くない水*6が出る。
  • モチャラス男爵領は王都とエ・ランテルの間の主街道から離れた場所にある*7。魔導国はエ・ランテルから北と西に進軍しているため、恐らく王国の南側か、魔導国が意図的に残したかのどちらか。
  • アニメ4期でCVは松岡禎丞が担当した。実は「異世界かるてっと2」でペテルギウスとアルベドが共演済み。こちらでは意気投合している。
  • アニメ4期2話で「我が領土とてたかだか村1つ。近隣と協力し必要な作物を分担で作ることでなんとか賄っている*8」と父親が語った。書籍の該当箇所では、戦争で多くの若者を失ったから周囲の貴族と協力して必要な物資を作り合うようにならなければならない*9、ということが書いてある。
    • また、14巻では「村々*10」とはっきり出ているため、アニメのセリフは、「領内の村は近隣の村と協力している」というニュアンスの可能性がある。
  • アニメ「オーバーロードⅣ」8話(14巻の第1話)のスペシャル予告で、アルベドに宛てた手紙に「この冬の最中でも」と書いている。聖王国編終了以降の貴重な季節ソース。ただし、アルベドとフィリップの手紙のやり取りは14巻以前から行われている*11。

  • *1 : 10-175
  • *2 : 10巻雑感
  • *3 : 10-208
  • *4 : 14-077
  • *5 : 14-040
  • *6 : 14-050
  • *7 : 10-186
  • *8 : アニメ4期2話17分頃
  • *9 : 10-188
  • *10 : 14-067
  • *11 : 14-134

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