概要
治癒のポーションについてのまとめです。
基本的にポーションは飲む必要はなく、一定量振りかけるだけで効果を発揮する。
また、正のエネルギーによって治癒するポーションはアンデッドにダメージを与える事が出来る。
作中の表記はポーションまたは水薬。
書籍版とweb版では金貨の価値が違うので注意。
ユグドラシルのポーション
外見
書籍版
- ポーションの液体の色は赤。*1
web版
- ポーションの液体の色は赤。*2
作り方
書籍版
- 治癒のポーションは基本的に、特定職業を経た者のみが得られる特殊技術と込めたい魔法を材料にして作り出す。材料は錬金術溶液に特定物質を合成して作り出す。*3
web版
- 治癒のポーションは『ゾルエ溶液』(リュンクストーン、ヴィーヴルの竜石、黄金の秘薬が材料?)*4という液体を満たした瓶の中に、ポーション作成系技能者のスキル発動にあわせて、込めたい魔法を使える人物が魔法を発動させるという方法になっている。その際に製作費としてユグドラシル金貨は自動的に消費される。
特殊なポーション作成溶液もあるが、それは基本的にイベントアイテムであり、一般的にはゾルエ溶液以外は使われない。
ポーションに付与できる魔法の最高位階は通常は第五位階まで。(特殊なクラスを取っている事で第六位階まで可能となる) 通常、単純な計算で表現してしまうと、第五位階のポーションを作った際のMP消費量は、魔法を発動した場合の20倍に匹敵する。*5
登場したポーション
- 下級治癒薬
ユグドラシルではHPを50ポイント回復させる*6
第二位階の治癒魔法相当の効果がある。転移後の世界で金貨8枚の価値。*7
web版では転移後世界で最低金貨30枚以上の価値があり*8、アインズは金貨50枚(材料費がその半分)で売上を試算している。*9
転移後の世界のポーション
外見
書籍版
- ポーションの液体の色は青。*10
- スレイン法国は「赤色のポーション」の生成方法が確立されている*11。ただしコスト面に問題があるため継続して研究中。
- 16巻の段階でバレアレ家は「赤色のポーション」の生成に成功している*12。
web版
- ポーションの液体の色は赤でユグドラシルの物と変わらない。*13
作り方
書籍版
- 魔法のみで生成するポーションには、鉱物をベースにして錬金術を使って作る錬金術溶液を使う。錬金術溶液は時間の経過と共に劣化する事になるので、それを防ぐため《保存》の魔法をかける必要がある。*14
web版
- ポーションは作成の段階で、錬金術によって生み出される特殊な溶液を必要とする。この溶液は薬草や鉱物等の混合体に、複数の工程を経過させることで作り出される。そのために時間の経過と共に溶液が劣化する事になるので、それを防ぐため《保存》の魔法をかける必要がある。*15
ポーションの種類
書籍版ポーションの作り方は3種類。*16
- 薬草のみで作るポーション。
即効性はなく、言うならその人間の本来の機能を強めるような薬。効果は薄いがその代わり非常に安価である。 - 魔法と薬草で作るポーション。
薬草のみで作るポーションより効果が現れるのが早いが、それでも多少時間がかかる。戦闘が終わって時間がある時などに冒険者が飲む治癒のポーションはこれが多い。 - 魔法のみで作るポーション。
錬金術溶液に魔法を注ぎ込むことで作る。効果は即座に現れ、魔法と同じような効能を持たせることが出来る。高位の錬金術を駆使して作られるのでかなりの高額。
web版ポーションの作り方は3種類。*17
- 薬草がメインで作るポーション。
これは回復魔法や応急処置を受ける際に飲むもので、回復の働きを強めるのみで、単体ではあまり回復の効果は無い。その分金額も安く、せいぜい2、3枚の銀貨で買える。 - 薬草と魔法を半分ずつ使用して作るポーション。
徐々に回復していき、おおよそ数分で完全に効果を発揮し終わる。回復量の最も少ないもので大体金貨15枚ぐらいで販売されている。 - 高位の魔法使いが錬金術を駆使して時間を掛けて作るポーション
即座に治癒の効果が働くが、かなり高額。一番弱い効果を持つものでも金貨30枚は下らないだろう。(宿屋の親父の評価)
書籍版の値段
- 鉄級冒険者ブリタが持っていたポーションが金貨1枚と銀貨10枚。*18
- 第一位階の魔法のみで作ったポーションで金貨2枚。*19
- 第二位階の魔法のみで作ったポーションで金貨8枚。*20
web版の値段
- 結構ランクの高い冒険者の傷を基本に考えて、全治1ヶ月以上を治癒するポーションが金貨30枚ぐらい。弱い冒険者なら死に掛けていたとしても全快するくらい。
- ぐちゃぐちゃになって直ぐにでも死にそうな奴を完治させるクラスなら金貨270枚。
- それ以上は480枚。完全受注生産で1ヶ月は待つことになる。
ユグドラシルと転移後の世界の技術を合わせたポーション
ンフィーレアとリイジーがユグドラシル製の非常に高度で様々な錬金術アイテムや器具を使用し(万病に効くという伝説の薬草などももらって)、ユグドラシル製の溶液と転移後の世界の薬草を混合させて、試行錯誤しながら2ヶ月程をかけて作り上げたもの。
外見
- ポーションの溶液の色は紫色。*21
効果
- 治癒速度は錬金術アイテムのみで製作したものに匹敵する程。*22
アインズによる青いポーションの考察
ユグドラシルの知識や力・魔法等が伝わっている中でポーションだけはユグドラシルの赤いポーションでないのは何故かという考察。*23
考えられているのは三つ。
- 国が亡びるなどの理由による技術の消失、知識が断絶したという理由。これはよほど広範囲に渡って──技術として知られていれば周辺国家にも伝授される率は高いので──国が滅びない限りありえないような話だから可能性としては低い仮説。
- 単純にンフィーレアが知らない、もしくはこの辺りの国家に伝わっていないだけだという理由。遠くの国では赤いポーションも普通に使われている、またはそれに近い何かがあるという仮説。
- 転移後の世界に合わせ最適化したという理由。ユグドラシルの技術で水薬を生成するには、ユグドラシルの材料が必要となる。そういった材料を集めることが出来なかった、もしくは枯渇したがゆえに、この世界で最適化した結果が青色ポーションという仮説。
- リイジーによると書籍版転移後の世界では、薬師に昔から伝わる言い伝えがあるらしい。
『伝説によれば真なる癒しのポーションは神の血を示す』
これは伝説でしかないし、今までは神の血は青いんだ、なんて冗談が薬師の間ではやっていた。*24
その他
- 薬師は薬を作る過程で魔法を使用する必要があるために、高名な薬師であればあるほど使用出来る魔法の位階は高い。*25
- ポーションで傷を治すと筋肉トレーニングの効果が無くなったりする。超回復するはずが魔法の効果でもとに戻ってしまうため。*26
- web版ではスレイン法国には最高機密である神々の力を宿すとされるポーション『アムリタ』があるらしい。*27
- *1 : 1-227
- *2 : web前編:戦火-2
- *3 : 2-221
- *4 : web前編:検討-2
- *5 : web前編:準備-1
- *6 : 1-228、web版:戦火-2
- *7 : 2-059
- *8 : web版:初依頼-1
- *9 : web前編:準備-1
- *10 : 2-057
- *11 : 15-101
- *12 : 16-089
- *13 : web前編:検討-2
- *14 : 2-058
- *15 : 検討-2
- *16 : 2-056,057
- *17 : web版:初依頼-1
- *18 : 2-030
- *19 : 5-150
- *20 : 2-059
- *21 : 8-015
- *22 : 8-015
- *23 : 8-359
- *24 : 2-059
- *25 : 2-055
- *26 : 5-061、web版:王都-5
- *27 : 検討-1
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