ローブル聖王国 | |
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詳細 | |
タイプ | 国 |
リーダー | カルカ・ベサーレス |
種族 | 人間 |
人口 | 北部:350万 南部:? |
領土 | 王国の半分*1 |
建国 | 200年前*2 |
首都 | ホバンス |
所在地 | リ・エスティーゼ王国の南西。アベリオン丘陵の西。 |
Media | |
登場作品 | web 書籍 |
概要
ローブル聖王国とは、リ・エスティーゼ王国の南西に位置する半島にある人間の国である。
「U」の文字を横にした形の国土をしている。縦が約40㎞、横が約200㎞になる巨大な湾によって国土が南北に分けられているため、北部聖王国・南部聖王国と呼ぶ者もいる*3。
東側にある多数の亜人の紛争地帯であるアベリオン丘陵を警戒して、万里の長城のような大きく長い城壁で国土を囲っている*4。
王国編に続く壮大なマッチポンプ劇場の主舞台。ちなみに12巻、13巻の上下巻*5
web版
国名が「ローブル王国」 後編の邪神-2では「聖王国」(後編は書籍と名前や設定がこんがらがっているところがたまにある)。書籍と同じく王国の南西に位置し、長い城壁を築いてアベリオン丘陵の亜人達の侵攻を防いでいる。
アベリオン丘陵とエイヴァーシャー大森林が国の東側にあるせいで、その先にあるスレイン法国との貿易はほぼ途絶えている*6。数年間の徴兵制が存在しているため、ある程度の年齢の男性の殆どが多少は武器を使いこなすことが出来る*7。主な強者にワーカーが人間の剣士を挙げる場面で、聖剣を使う聖騎士様(女)が挙がっているが、剣の腕前だけを考えると強さを疑われている*8。
また、ギルドにはA+冒険者が1パーティのみいるらしい*9。
社会
スレイン法国程ではないが、聖王を頂点に神殿勢力と協力して統治されている宗教色の濃い国である*10。
歴代の聖王は男子が継承していたが、当代の聖王は前聖王と神殿からの後押しで、初めて女子(カルカ)が継いだ*11。そのため南部の貴族から反発を招くも、カルカは南北の分裂を避けるために南部の根も葉もない中傷を黙殺。以降は、失策らしい失策無く国は統治されているが、カルカが性格的に強い政策を取れない事に対して国民の不満が存在する。南部は女子が兄達を押しのけて聖王位に就いたことに反発する貴族が多数派を占めているなど*12、火種はくすぶっている。
とは言えカルカやレメディオスに敵対行動を取るような者がいれば、聖王国最恐のケラルト・カストディオによる無慈悲で苛烈な報復で泣きを見ることになる*13。
外交では、一部の亜人種やドラゴンと取引を行う場合がある*14。特に人魚は昔から協力関係があり、九色の1つを与えられている者がいる。貴族社会で魔法知識は一般常識だが、それは信仰系のみで第二位階程度まで*15。
軍事
要塞線
聖王国は東に広がるアベリオン丘陵と密接な関係があり、南北に長い城壁や国家総動員令と徴兵制など、亜人への対策が偏執的なほど敷かれている。しかし、完全な防衛線の維持を行うとそれだけで国家が破綻してしまうため、様々な工夫が行われている。
兵士の階級は「訓練兵<兵士<上級兵士<班長<隊長<兵士長<……」となっている。職業軍人と徴兵された者と区別するために、職業軍人は軍士と呼ばれる場合がある*16。
城壁
アベリオン丘陵との境に南北に全長100kmを超える分厚い城壁を築き、小砦を一定間隔で作りつつそれらを統括する3つの巨大な要塞を設置。小砦は遅滞戦を徹底させ、要塞に狼煙で援軍を要請する手筈になっている。
これらの砦は、かつてスラーシュという亜人の長雨の中の侵攻により国土を蹂躙された悲劇によって生まれた対策である(国家総動員令もそれだと思われる。)。また、城壁を築く際に丘や森などを大規模な土木工事で平地にして視界を確保、400メートル以上に亘り平原地帯を作った。*17
徴兵制
聖王国には国家総動員令があり、徴兵制が敷かれている*18。成人を迎えると性別関係なく定められた期間は兵士としての修練を積み城壁に配属される。村や町も他に類を見ないほど堅牢で軍事拠点の役割を備えており、亜人に城壁を乗り越えられても国軍の到着まで村民が持ちこたえれるようになっている。
聖王国の歴史上で国家総動員令が発動された大戦争は一度のみ。*19
軍事力
聖王国最強の聖騎士レメディオス・カストディオおよび、第四位階の信仰系魔法(本当は第五位階)を使用できる神官団団長のケラルト・カストディオのカストディオ姉妹が聖王女カルカ・ベサーレスの両翼として補佐している。カルカ自身も15歳の時から第四位階の信仰系魔法*20を使用可能。
王冠が大儀式魔法<ラスト・ホーリーウォー/最終聖戦>の収束具になっている。*21
総数500人ほどの聖騎士団や、神殿勢力の神官団が存在する。聖騎士の多くが難度20のモンスターと互角だが、中には難度60程のモンスターと一騎打ち出来る者もいる*22。海軍を保有しており、少数だが空戦部隊が所属している。古くなった船を陸に上げ軍事利用した事がある*23。将軍位に就くものは聖王国では5人のみ。城塞線の大砦の将軍もそれ*24。
九色(きゅうしき)と呼ばれる聖王から与えられる九つの色の称号がある。強さによって与えられた者が多いが、中には文化や国家への貢献で非常に素晴らしい働きをした場合に与えられることもある*25。なお、神殿勢力は聖王の下に配置されているが、政治のバランスを考え、九色の一色を下賜される事を避ける政治的配慮がなされている*26。
九色(きゅうしき) | ||
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エンリケ・ベルスエ | 海兵隊副隊長。青色。 | 12-022 |
レメディオス・カストディオ | 聖騎士団のバカ団長。白色。レベルだけならガゼフよりも上*27。周辺国家の聖騎士だと三番目に強い*28。 | 12-022 |
ラン・ツー・アン・リン | 人魚。緑色。 | 12-023 |
オルランド・カンパーノ | 班長。色は不明。暴力沙汰をよく起こすので何度も降格している。 | 12-011 |
パベル・バラハ | 兵士長。黒色。極悪人面の凄腕の弓兵。 | 12-022 |
イサンドロ・サンチェス | 2人いる聖騎士団副団長の1人。桃色。レメディオスの頭脳。強さを評価されたほう。 | 12-069 |
ご老 | 御年80歳の南の大貴族。紫色。侯爵位。聖王家への忠勤が評価されて与えられた。 | 13-466 |
総合芸術家 | 藍色を与えられた公爵夫人。芸術活動が評価されて与えられた。 | 13-466 |
海軍 | ||
「聖王の鉄槌」号 | 海軍旗艦。 | 12-160 |
空戦部隊 | 少数が所属。 | 12-139 |
都市
北部
ホバンス | ||
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ホバンス | 首都。聖王国の信仰の中心である神殿があり、政治の中心。ネイア・バラハの実家がある。ヤルダバオトに支配されている間はヤルダバオトの直轄領だった*29。 | 12-112 |
大聖殿 | 信仰の中心である神殿。 | 12-112 |
リムン | ||
リムン | 港湾都市。首都ホバンスの西にある。作中でヤルダバオトの側近悪魔である頭冠の悪魔の管理下になった*30。 | 12-112 |
カリンシャ | ||
カリンシャ | 聖王国で最も強固に作られた城塞都市。聖王家直轄領。要塞線を超えた亜人たちの侵攻を最初に受ける場所。丘全体に広がるように存在し、分厚い市壁によって守られ、最も高い場所には籠城のためだけに作られた城もある。南部との交易の分岐点が近い*31。ヤルダバオトによって聖王女が棍棒になった場所。作中でヤルダバオトの側近悪魔である頭冠の悪魔の管理下になった*32。 | 12-112 |
プラート | ||
プラート | ホバンスとカリンシャの間にある大都市。ヤルダバオトの軍勢に制圧された。作中でヤルダバオトの側近悪魔である頭冠の悪魔の管理下になった*33。 | 12-112 |
村や小都市 | ||
ロイツ | 人口2万人以下の小都市。カリンシャから東北東に5日かからないくらいの場所にある。ヤルダバオトに制圧されていた時は捕虜収容所となり、豪王バザーとその一族が駐屯していた。戦時中、周辺の収容所から解放された人々が集まって人口が15万を超えた*34。 | 13-212 |
南部
デボネ | ||
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デボネ | 南部の要所である都市。 | 12-050 |
場所不明
場所不明 | ||
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灯台岬 | エ・ランテルの入り口にある魔導王の巨大像と同じくらいの大きさの「海竜の像」がある。だが作りは雑で波風で磨り減ってみすぼらしい。 | 12-244 |
関連項目
- アインズ・ウール・ゴウン魔導国
- 阿鼻叫喚の地獄を作った魔皇ヤルダバオトを何とかするために、魔導国にいるモモンに救いを求めたら魔導王が直接来た。
- ヤルダバオト
- 亜人の大軍勢を引き連れて長城に現れた魔皇。
- スレイン法国
- 人間至上主義の法国と違って聖王国は一部亜人やドラゴンなどの他種族と交流がある。
- 宗教が違うためゴタゴタするらしい。*35
- アベリオン丘陵
- 様々な亜人が犇めく場所。城壁が機能してからは完全に防げるようになってきた。*36
- リ・エスティーゼ王国
- 聖王女カルカ・ベサーレス政権の聖王国と王国の仲はそれほど悪くなかった*37。
- カルカ・ベサーレス
- 現聖王(12巻時)。聖王女(聖女王ではない)。
- 10代で第四位階魔法に到達したローブルの至宝。
- 政治的能力はあるのに優しすぎる性格でジルクニフから嫌われている。
- カスポンド・ベサーレス
- カルカの兄。優れた妹に王位継承を譲った。
- レメディオス・カストディオ
- 聖王女の懐刀。聖王国歴代最強の聖騎士。脳筋のゴリラ。余りに強すぎたため団長にするしかなかった*38。
- ケラルト・カストディオ
- 聖王国最恐の女。レメディオスの妹。
- 周辺国家で最高峰の神官。カルカの政敵を追い落とすチャンスを狙っている。
- ネイア・バラハ
- 聖騎士見習いの従者。目つきが殺人鬼。
- 母親に憧れて聖騎士の道を選んだが父親から「剣の才能は無い」と烙印を押されている*39
- パベル・バラハ
- ネイアの父親。聖王国九色の黒を戴く弓兵。
- 娘に自分の弓と野伏の才能、そして殺戮者を思わせる面構えを受け継がせた。
- オルランド・カンパーノ
- 聖王国九色の1人(色は不明)。剣士。
- 粗暴な振る舞いで何度も降格しているが、実力は確かなので慕うものは多い。
- グスターボ・モンタニェス
- 2人いる聖騎士団副団長の1人。
- レメディオスが団長としてやっていけるのはグスターボとイサンドロが共に胃を痛めているお陰。
- 実力で左記2名に劣る分、一般人たちからは慕われやすい。
- イサンドロ・サンチェス
- 2人いる聖騎士団副団長の1人。聖王国九色の桃色。
- レメディオスが団長としてやっていけるのはグスターボとイサンドロが共に胃を痛めているお陰。
その他
- web版では帝国編が終わり次第、聖王国に逃げたクレマンティーヌが聖女クレマンティーヌとして出る予定地だった。*40
- 7巻のワーカーの話題で挙がった「剣のみの腕前だと不安がある女騎士」は恐らくレメディオスの事と思われる。*41
- 聖王国の冒険者組合の力は強くないため、国の指示に強引に従わせることが可能。*42
- ローブル聖王国では複数の村から村人が突然全員がいなくなるという事件があった。ヤルダバオトとの関連性が疑われたが結局謎のままに終わった*43。
- シードラゴンが海の守り神と言われている。捧げ物をすることで船を守ってくれる温厚なドラゴン。漁師から特に信仰されている模様*44。
- 聖王国では国璽を押す場合、神官長(神殿)の印章を隣に押す場合が多くある*45。
- 「劇場版『オーバーロード』聖王国編」2024年に公開、監督は伊藤尚往 特報映像も」コミックナタリー.
- *1 : web外伝:皆もおいでよ「デミウルゴス牧場」
- *2 : 7-172
- *3 : 12-005
- *4 : 4-011
- *5 : 『このライトノベルがすごい!2017』「何も問題なく進めば12巻が2017年の8月」「13巻が12月を予定しています。エピソードが長くなってしまうと思うので上下巻構成になりそうです。」
- *6 : web外伝:皆もおいでよ「デミウルゴス牧場」
- *7 : web設定
- *8 : web侵入者-2
- *9 : web検討-2
- *10 : 12-005
- *11 : 12-050
- *12 : 12-139
- *13 : 13-556、481
- *14 : 「シードラゴン」12-128,「シージャイアント」163、「マーマンなど」167
- *15 : 13-484
- *16 : 12-019
- *17 : 12-026
- *18 : 12-008
- *19 : 12-029
- *20 : 信仰系という直接の記述はない。使用している魔法でそれと判別。12-077
- *21 : 12-058
- *22 : 12-068
- *23 : 12-155
- *24 : 12-036
- *25 : 13-466
- *26 : 12-053
- *27 : 作者X
- *28 : 12巻雑感。一番目は漆黒聖典。二番目はエンリのゴブリン。
- *29 : 13-346
- *30 : 13-346
- *31 : 13-332
- *32 : 13-346
- *33 : 13-346
- *34 : 13-212
- *35 : 12-024
- *36 : 12-008
- *37 : 14-021
- *38 : 12-395
- *39 : 12-034
- *40 : なろう活動報告:色々な現状
- *41 : 7-103
- *42 : 12-059
- *43 : 12-059:記述「複数の村から人が」
- *44 : 12-128
- *45 : 14-156
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