概要
「そうだ。三人――いや四人ほど殺してはいけない相手がいる。それらは決して傷つけるな」
黒い仔山羊に命令を下すアインズ。(9-360)
この項目では、大虐殺から見事生還したブレイン・アングラウスが、黒い仔山羊が殺してはいけない4人に入っているかどうかを、ブレインだけに焦点を絞って考察する項目である。意見は掲示板やコメントへお願いします。
wiki掲示板「考察総合スレ」
説明
カッツェ平野で行われた大虐殺では、デミウルゴスより懇願された3人と、アインズが加えた1人の合計4名は殺してはいけない事になっていた。
2019年1月現在、読者から有力視されているキャラクターは、ランポッサⅢ世、クライム、ガゼフ・ストロノーフの3人(デミ2名、アインズ1名)。
ブレイン以外のキャラクターは、項目:「黒い仔山羊が「殺してはいけない4人」は誰か」を参照。
肯定意見
頭数合わせ説
「だって他にいないでしょ?」が合言葉。
大虐殺から生還していることと、目ぼしいキャラクターが他にいないため、消去法でブレインはたぶん入っている……という身も蓋もないただの予想。「ブレインが生還できたのはクライムにくっついていただけだ」という反論を生みやすいが、では他に誰がいるか?という話になると別のキャラクターの名前がなかなか上がらない。レエブン侯は作者が9巻雑感で運が良かっただけと言っている。そのせいで戦場外から、ザナックやラナーが候補として上がることがある。10巻発売前は平民軍師が有力候補として上がっていたが、残念ながら10巻で死亡が確認された*1。
セバスの恩返し説
セバスがデミウルゴス経由でクライムとブレインの助命を嘆願しているはず。理由は以下
・六腕に攫われたツアレ救出後、セバスが2人に「受けた恩は返す」的なことを言ってる。死んだら返せない。
・ツアレのナザリック就職決定後、アインズがデミウルゴスに「借りは返すべきだ」と言っている。これが無かったらセバスの嘆願をデミウルゴスがいちゃもん付けて握り潰した可能性がある。2人は仲悪いし。殺してはいけない4人は、国王、クライム、ブレイン、ガゼフだと思う。黒い仔山羊が「殺してはいけない4人」は誰か(コメント欄)Posted by 名無し 2019年01月06日(日) 14:56:55
この考察において、ブレイン否定派に対する反論。
「二人でも構わない」
別の場面でアインズの内面が描写されており、そこでは「自分の進路上にアリがいた場合気まぐれで避けて通る時もあるが、煩わしい時や避けるのが面倒な時は踏み潰して通る」と言っている。基本的にアインズは「人間=虫」程度の認識しか無く、アインズがしたくもない決闘を挑み自ら殺されにくる人間を殺すのは違和感無い。それに黒い仔山羊に殺さないよう指示した事により、一度は命を救っているので恩を返したと判断してもおかしくない。「興味なさそうにブレインを見た」
・部下のお願いを聞いて命を助けただけであり、元々ガゼフ以外に興味は無い。
・クライムの所で一旦視線が止まる為「興味有り=助命リスト入り、興味無し=助命リスト外」と思う人もいるがそうではない。クライムの鎧は周りの人間から指摘される程目立つ物であり本人もそう言っている。例えると会社に出勤したら全員紺色のスーツを着ている中で1人だけ真っ白なスーツを着ている人がいたようなもの。誰だって視線が一旦止まる。それにクライムの鎧には魔法がかかっている為それに興味を持った可能性もある。アインズはレア物コレクター。セバスの恩返し説否定で悪いのですが、これ八本指襲撃直後のゲヘナで仮面シャルティアに殺されそうになってるんですけど・・・
タイミング的に情報伝達できなかった運が悪かっただけかな?
ついでにツアレ救出には3人目の盗賊も居たんだけど・・・ぐちゃ
この考察の疑問点と解答
質問1.セバスがデミウルゴスに頼むだろうか
1・大虐殺の作戦はデミウルゴス主導のもの。プロジェクトリーダーを無視していきなり社長に話を持っていくのは非常識。2人の助命をしても作戦に影響が無いかの確認もあると思う。質問2.頼まれたデミウルゴスがアインズに懇願するだろうか
・アインズの恩返しの話で解消。質問3.セバスの恩はセバスが個人で返すのではないか
・ツアレ奪還作戦に参加した恩はセバスの個人的恩ではない。ツアレはアインズ・ウール・ゴウンの名で保護された人間であり、彼女に害をなす事はアインズの面子を貶める行為。そう判断したからこそソリュシャンはセバスにアインズに報告するようすすめた。セバスとデミウルゴスはアインズの名誉を守った恩と判断したと思われる。質問4.メタ的にこの恩のフラグをここで消化してしまっていいのか
・ツアレ救出作戦以外にも2人は王都の路地裏でのセバスを狙った暗殺者撃退と、その後のセバスの殴り込みにも参加している。少し強引だがまだ恩があるとも言える。
・セバスはクライムに好感が持てると言っているので、恩が無くとも今後セバスとクライム(ついでにブレイン)の間に何かイベントがあっても不自然ではない。
・フラグ消化の良し悪しを判断するのは私ではないので分かりません。質問5.決闘の時の、ブレインに対するアインズの対応が冷ややかではないか
・ツアレ奪還の褒美として助命しただけでブレイン本人に対して好意がある訳ではない。
ロックマイアーが死亡している件について
それとツアレ救出作戦に参加したロックマイヤーが助命リストに入っていないのは、デミウルゴスが却下したと考えられる。理由は以下
・ロックマイヤーはレエブン候の護衛であり、最後まで王国側の最高指揮官であるレエブン候の盾になり死んだと考えられる。つまり最高指揮官を殺そうとすると必ず先にロックマイヤーが死んでしまう。今回の大虐殺の目的はアインズの力を示す為なるべく多くの人間を殺す事。指揮系統が生きていた場合効率的逃げられる恐れがある為、指揮官をなるべく殺す必要があり、実際に黒い仔山羊の内面描写では「人数が多い集団=指揮官がいる集団」を狙っていた。つまり今回の作戦ではレエブン候(=ロックマイヤー)をなるべく殺す必要があった。クライムとブレインはこの戦場では単なる一兵士にしか過ぎず、作戦上生かしておいても問題無いと判断された為助命リスト入りしたと思われる。
・アルベドが王国に使者として行った際、王国をバカ貴族の国にしようとしていた。その為には優秀な貴族を排除する必要があり、おそらくその筆頭がレエブン候。「王国バカ貴族化計画」の為にも大虐殺においてレエブン候(=ロックマイヤー)をなるべくなら殺しておきたい為助命リストから外したと思われる。レエブン候が生き残ったのは単なるアインズの気まぐれ。
クライムの肉壁役確保
単純に、クライムの壁用として使えるから、ラナーがデミにお願いしたのでは?
コメント欄 Posted by 書籍だけの読者 2019年02月26日(火) 21:57:59
特にブレインの存在に意味があるわけではなく、クライムが不慮の事故に合わないための丁度いい壁役。
否定意見
アインズはブレインに興味がない説
アインズの視線がガゼフから、興味なさそうにブレイン、そしてクライムに動いていったん止まる。
ガゼフ達と対峙するアインズ(9-396)
上記の記述や、決闘時にアインズがガゼフとブレインの二人と戦ってもよいと告げたことを根拠にして、アインズが興味がない=殺してはいけないキャラクターではない、という考え。
- *1 : 10-157
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