始原の魔法

概要

始原の魔法ワイルド・マジックとは、500年前に八欲王が歪めるまでこの世界に存在していた魔法であり、おそらく現在ではそれ以前より生き残るドラゴンロードのみが行使できる魔法であると思われる*1。
現地において、古(いにしえ)の魔法*2、魂の魔法、原始の魔法など、様々な呼ばれ方をしているらしい*3。

低位*4や中位*5といったグレードが存在する。魂を用いて発動するらしく*6、この始原の魔法を用いて作成されたアイテムも存在する。

書籍のツアー視点では、始原の魔法を使える存在は数えられるほど少ない*7。WEB版ではツアーが知る限り自分ただ一人*8。スレイン法国では、この魔法を使えるかどうかが「真なる竜王」と呼ばれるかどうかの基準になっている*9。スレイン法国は、真なる竜王のツアーに傾城傾国(ワールドアイテム)の効果は及ばないだろうと考えている*10。

始原の魔法の無効化

始原の魔法を無効化するには、WIを所持するか始原の魔法が使えなければならない*11。「亡国の吸血姫」で鈴木悟(モモンガ)が聖者殺しの槍ロンギヌスと同等の効果がある始原の魔法をWIによる守りで無効化している(恐らくモモンガ玉)*12。
始原の魔法の効果を防ぐには、「世界の守り等」を得なければならないらしい*13。

始原の魔法のルール

使用すると魂?(体力?)を消費するらしい。ツアーの白金鎧は始原の魔法を使用する度に自身に込められた体力を消費した*14。ツアー本体が使用する場合、キュアイーリムやドラウディロンのように魂を別に用意する必要があるのかは不明。

位階魔法の使用

通常、始原の魔法が使える竜王は位階魔法を行使できないことや、死んだ(アンデッド化した)場合も始原の魔法を使うことは出来ないことが「亡国の吸血姫」で明かされた。

逆に言うと、死亡(アンデッド化)すると始原の魔法のルールから抜け出せる。アンデッド化したキュアイーリムが始原の魔法を使える理由は、周辺の魂を大量に吸い上げ集結させることで、その魂を消費して始原の魔法を使えるようにしている*15。キュアイーリムが位階魔法を使用できる理由もアンデッド化が理由で、死霊系に限り使用できる*16。

一覧

魔法名効果等使用者
滅魂の吐息(めっこんのといき)外伝「亡国の吸血姫」で登場。キュアイーリムのオリジナル始原の魔法。聖者殺しの槍ロンギヌスと同等の効果を持つ、触れたものを抵抗の余地なく一瞬で消滅させる最強最悪の黒いレーザー。

ただし恐ろしく燃費が悪く、キュアイーリムが保有していた魂では3回までしか使うことが出来ない。

なお、3回目使用すると魂を使い切り、キュアイーリムはただのゾンビに成り下がるため、実際は2回までしか使えないと言っても良い*17。生きている状態のキュアイーリム個人では使用できない。魂が滅びるつもりでやれば可能かもしれないらしい。

これに匹敵する効果がある始原の魔法は5つある。一部の読者から「ロンギビーム」と呼ばれている。
キュアイーリム
世界移動他者と共に転移できる魔法。アインズ(パンドラ)と戦った鎧ツアーのHPの残量があれば1回くらいは発動できる*18。ツアー
世界断絶障壁ツアーが使用できる魔法。始原の魔法では中位に位置する*19。術者を中心に、通常手段による移動や転移で外に出ることが出来ない半球状(地面は不明)で半透明の壁を周囲に展開する。

範囲はキロ単位であるらしい*20。ユグドラシルで比較するなら超位魔法かWI級の範囲*21。結界内なら自由に転移できる。出入りするにはWIを所持するか始原の魔法が使えなければならない*22。

結界内を外から魔法で監視(目視は不明)する場合もWIを所持するか始原の魔法が使えなければならないらしい*23。

外伝「亡国の吸血姫」でも登場。キュアイーリムは力を大量に使うため使用をためらった*24。「世界絶対障壁(14-391)」は誤字。
キュアイーリム
ツアー
世界歪曲障壁外伝「亡国の吸血姫」で登場。転移阻害の結界。ただし、結界内なら転移可能*25。また、この結界は転移で出入り出来ないだけで、歩けば出入りは自由。キュアイーリム
光衣詳細不明。白金鎧に日光の反射のような光が宿る*26。使用前のハンマー攻撃はアインズ(パンドラ)にダメージとノックバックを無効化されたが*27、使用後のハンマー攻撃はダメージを無効化したアインズ(パンドラ)をノックバックさせた*28。付与効果が無効化されない効果?ツアー
不明(攻撃強化)外伝「亡国の吸血姫」で登場。詳細不明。キュアイーリムが尻尾の破壊力を増すために付加した。キュアイーリム
不明(魂を吸い上げる)外伝「亡国の吸血姫」で登場。詳細不明。広範囲の魂を吸い上げる。吸い上げられた対象はゾンビ化し、キュアイーリムの支配下に置かれる。キュアイーリムはこれを使用して魂を大量に集結させ、アンデッドとなった。蓄積された魂は始原の魔法を使用する際に消費する。これは回復しないMPのようなもので、魂を使い切った場合は知性の無いゾンビになる。

余談だが、キーノがコピーした魔法でもある。
キュアイーリム
不明(低位の魔法)外伝「亡国の吸血姫」で存在が示唆された。詳細不明。「低位」という表現はこの外伝が初*29。
不明(滅魂の吐息に匹敵する魔法)外伝「亡国の吸血姫」で存在が判明した。現存するかは別として、最悪と呼ぶに相応しい魔法が5つあるらしい。それと例外の1つがある。
不明(例外の1つ)外伝「亡国の吸血姫」で存在が判明した。最悪と呼ぶに相応しい5つの魔法に入らない例外。最悪という表現が正しいか疑問の余地があるらしい。詳細不明。
不明(常闇の竜王の魔法)外伝「亡国の吸血姫」で存在が判明した。滅魂の吐息がこれより凶悪なバージョンらしい。常闇の竜王
不明(指輪作成)ユグドラシルでは実現不可能な効果を持つ指輪を作成する。詳細不明。竜の秘宝(指輪)が作中で登場している。不明
不明(大爆発)隠し番外編「バッドエンドツアー」で、炎属性への完全耐性のあるシャルティア(web版シャルティア?)に熱の大ダメージを与えて、キノコ雲を発生させる程の威力を持つ。詳細不明。ツアー*30
不明(似非大爆発)竜王国の女王ドラウディロンが自身のタレントを用いて使える魔法。ツアーが使う巨大な爆発である究極の一撃を真似ることが出来る。

ドラウディロンが竜王として弱いため、発動の代価として、軽く見積もっても百万人分の魂を必要とする*31。
ドラウディロン
不明(蘇生)生命力の喪失(レベルダウン)無しに復活することが出来るとされている魔法*32。
不明(竜の秘宝の1つと呼ばれているアイテム)ライトノベル「覇剣の皇姫アルティーナ」とオーバーロードのスペシャルコラボ小冊子で登場。

アインズはこのアイテムの力でアルティーナの世界にやってきた。始原の魔法で作成されたかは不明。
コラボ小冊子

小ネタ

  • web版のシャルティアは魔法行使力に長けた女司教(プリーステス)で*33、書籍版シャルティアは肉弾戦に長けた神官(クレリック)である*34。強さの序列も違い、web版では序列四位*35。

  • *1 : WEB諸国−5
  • *2 : 6-313
  • *3 : 9-031、9-238
  • *4 : 「亡国の吸血姫」-411
  • *5 : 14-429
  • *6 : 9-238、14-393
  • *7 : 7-278
  • *8 : WEB諸国−5
  • *9 : 9-231
  • *10 : 10-248
  • *11 : 14-429
  • *12 : 「亡国の吸血姫」-363、370
  • *13 : 「亡国の吸血姫」-411
  • *14 : 14-393
  • *15 : 「亡国の吸血姫」-411
  • *16 : 「亡国の吸血姫」-411
  • *17 : 「亡国の吸血姫」-411
  • *18 : 14-435
  • *19 : 14-429
  • *20 : 14-931
  • *21 : 14-392
  • *22 : 14-429
  • *23 : 14-442
  • *24 : 「亡国の吸血姫」-368
  • *25 : 「亡国の吸血姫」-363
  • *26 : 14-397
  • *27 : 14-390
  • *28 : 14-399
  • *29 : 「亡国の吸血姫」-411
  • *30 : なろう後編感想返し [2012年 05月 28日 01時 28分]への感想返し[2012年 06月 03日 20時 18分]
  • *31 : 9-239
  • *32 : 9-031
  • *33 : web:真祖-2 設定
  • *34 : 3-089
  • *35 : web:侵入者-4 web:外伝ナザリックの『守護者アウラちゃん』 Arcadia感想返し:831

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